ファイルの解説

ファイルは正しくはレジスタと呼びます

  • ワーキングレジスタ W
    簡単に言うと「机」みたいなものでほとんどの操作はこのWに持ってきて
    操作をします(一部の命令を除く)
    このWはそのデータによって状態(STATUS)が変化するのでその状態を
    ファイルとして取出すことができます

     
  • ファイルレジスタ
    あらかじめ用意されているものと自分で定義するものがあります
    簡単に言うと引出しの中や棚の上の書類みたいなものです
    この書類を机(W)に取出したり書換えたりすることがプログラムです
     
プログラムの説明

下図はファイルをWに持ってきて操作し再び元に戻しています

例えば
1 ファイル(FILE)を持ってきてWに置きます
2 これに定数5を足します
3 これを再びファイルに戻す

これをプログラムで書くと
	MOVF	FILE,W		;ファイルをWに持ってきます
	ADDLW	D'5'		;10進数の5をWに足す
	MOVWF	FILE		;WをFILEに戻す
というふうになります

このとき、もしWの値が0になったり、あふれてしまったらSTATUSが変化します

STATUSはビット番号でも記号でも扱えます(記号の方が覚えやすい)
ビット番号 7 6 5 4 3 2 1 0
STATUS IRP RP1 RP0 TO PD Z DC C

一般的に使われるのは
・ ビット2のZ(Wが0のとき1になる)
・ ビット0のC(Wがオーバーまたは不足したとき1になる)
の二つだけです(RP0、RP1は他で説明します)
使い方の例
	MOVF	FILE,W		;ファイルをWに持ってきます
	BTFSC	STATUS,Z		;W(FILE)が0ならSTATUS,Zは1
	GOTO	KOKO		;Wが0ならKOKOへジャンプ
	GOTO	SOKO		;Wが0じゃないならSOKOへジャンプ

あらかじめ用意されているファイルはPICの種類によって違うのでそれぞれの
データシートを見てください
自分で定義するファイルの名前は制約がありますのでユニークな名前を
使ったほうがいいです
 
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